sweet gravity

技術とか趣味とか

夏休みの自転車旅行を中止した話

3年ほど前から毎年夏に泊りがけでロングライド(300km以上)を走っていたので、今年もシルバーウィークを利用して行った。

計画段階では1000kmを走破する経路を考えていたが、結局生憎の台風とその影響による秋雨前線により300kmに到達しない段階で断念。

来年も同じコースを走るかもしれないのでメモ程度に残す。

軌跡

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旅程

0日目(9月16日)

 職場で午後休をとって、自宅である横浜から本州の西端である下関に移動。 電車賃は2万円程度。 13時に横浜発、新横浜で新幹線に乗り換え、広島で新幹線各停に乗り換え。目的地の新下関駅に着いたのは19時半。 6時間半の電車は後の予定に備えて寝たり、旅行用にkindleで購入した機械学習のいろは本を読んだりして時間を潰した。

写真を撮り忘れたが、昼食には崎陽軒のシューマイ弁当を初めて購入して食べてみた。 見た目は少ないように見えるがご飯の密度が高いのか、弁当だけで十分満腹に。メインのシューマイも3つ程度で十分であった。

 全体的に道のコンディションは良く、傾斜も急ではないので非常に走りやすい。 某ブログに「山口県は総理大臣を数人排出しておりその恩恵」と書いてあったのだが、本当にそうなのではないか、というぐらい整備がされている。 特に自転車と共用の歩道が殆ど全域にあったのが大きかったように思う。 トンネルにもしっかりした歩道が用意されており恐怖心は感じなかった。 とはいえ国道。トラック含む車は比較的スピードを出しているので、断片的に歩道が無い部分では緊張した。再度走る際は明るい時間帯にすべき。

 行程内での大きなトラブルは無し。細かいトラブルとしてはフロントライトのバッテリー切れなどがあった。このライト、ロードバイク購入時におまけで付けてもらったもの。 光量は異様に多いのだが、その分持続力が無い。約1時間程度でバッテリーが切れ、非常に焦った。 マイクロUSB端子で充電が可能だったためモバイルバッテリーでチャージして難を逃れたが…購入時に一言欲しかったなぁ、としょんぼり。

 そんなこんなで3時間ほどほぼぶっ続けで走った後新山口駅に到着。到着の後宿探し。 当初目を付けていたホテルは満室だったが、駅近くの別のホテルがとれたのでそちらに宿泊。エネルギー補給の後就寝。

1日目 (9月17日)

 朝6時起床。30分で朝食・準備を整え、6時半出発。 10km弱走ったところでNAVITIME先生から周防往還自転車道に入るよう指示があるので国道を外れる。 この自転車道、比較的早朝だったこともあってか全く人がおらず快適に走行。

 の、はずだったが、自転車道に入ってすぐに後輪に違和感を覚え、確認した所パンク発覚。 パンク穴を確認しようとするも特定ができなかったためチューブ毎交換に。久々の交換ということもあってか30分以上ここでロス。 適宜やらないと忘れて駄目ですね。

 その後は下松まで順調に走行。小ぶりな峠があり、日差しが強い中何度か休憩はとったものの、特に難所は無し。

  • 下松~岩国~大竹

 下松を過ぎると若干登りが多めになってくる。体力低下中の自分には大分厳しく休みを挟みつつ進むと岩国市へ。 岩国市に入るとじわじわくる登りは少なくなるが、逆にアップダウンが激しくなる。下る時は一気に下れるが、気持ちよく下った分は直後にまた登ることに。 ペースを崩しつつも13時ぐらいには岩国市街に到着。写真は岩国の観光名所の一つである錦帯橋f:id:jabberwock26:20160922013439j:plain

 昼ごはんを探して進むうちに岩国市街を抜けてしまう。自分の自転車旅行ではこのように「ダラダラしていて好機を逃す」のが多いように思える。 ただ、腹はどんどん空いてくる。ので、大竹市に入ってから最初に見つけたショッピングモールのマックにて昼食。

  • 大竹~広島

 大竹市から広島までほぼ平坦区間。途中宮島が右手に見え、少し寄りたい気分もするが時間が押す可能性もあったので先へ。駅の写真だけは撮っておいた。 f:id:jabberwock26:20160922013545j:plain 広島に入っても特にペースは変わらず。信号は増えるが、横浜などと違って自転車が逐次止まる間隔ではなかったと思う。

 ここがこの日最大の難所だった。NAVITIMEの傾斜からも予想はついていたけれど、広島から離れるにつれどんどん山になっていき、且つ傾斜も登り調子(?)に。 さらにこのタイミングで日が暮れ始める。去年まではロングライドは8月にやっていたので、19時が自分の中で日没の目安だったのだが、この日は18時過ぎには真っ暗。 とはいえ引き返すのは癪だし、体力は残っていたので先へ。

 この辺りの山道は歩道が殆ど無いか、あったとしても自転車向けでないので結局車道を走る。ただ、車道にはトラックが多いという八方塞がり。 道そのものもカーブが多く且つ登りばかりなので完全にここで体力が無くなっていた。

 山道を何とか通り過ぎ、東広島市に入ると、急に市街地に入る。 ただし、この日目的地としていた新幹線東広島駅は市街地を下ったところにあるのでひたすら下る。 この下りが10km程度と意外と長く、雨も降ってきたため市街地にも関わらず体力を持っていかれた。

 そんなこんなで何とか東広島駅にたどり着き、宿探し。東広島駅は人気が無さ過ぎて少し怖いレベル。 f:id:jabberwock26:20160922013630j:plain

 が、ここで大誤算。 新幹線東広島駅付近にはホテルが2件ほどしか無いことが判明した上、どちらも満室。 東広島市街地の方にもホテルがあったのでそちらにも連絡したが、満室。あとで聞いたところによると 広島カープ優勝に伴った?試合があり、且つシルバーウィークということもあって満室だったとのこと。悲しみ。 流石に野宿は体が保たないので焦ってホテルを探すが、周りには無いため次の都市(三原市)のホテルを確保。 そのホテルもツインが一室のみ残っていただけなのでギリギリ。体力的には限界だったが、下り&小雨ということもあり次の街に行くことに。

 出発直後、雨脚が強くなった上また山道のみになり、先の判断が誤っていたということを痛感。だが後戻りも出来ないため先に進む。 予想通り主に下りではあるのだが、山道でアップダウンがあり、且つ雨も酷く、暗い中、トラックが高速で横を走り抜けるという地獄。 さらに、下りであるがゆえに、ブレーキ握りっぱなしだったのだが、雨のため制動距離が伸びるため手にかかる負担が最高潮に。

 去年度の自転車旅行の際問題と鳴った体温の低下を教訓に、今回はレインウェアをすぐ着たのが幸いし凍えることは無かったが、三原に付く頃には肉体的・精神的にボロボロに。 f:id:jabberwock26:20160922013712j:plain 到着したのは22時半とそこまで遅くはなかったが、ホテルにチェックイン&エネルギー補給してから倒れるように眠った。

2日目 (9月18日)

朝6時起床。天気予報にて広島全域に大雨注意報が発令されていたため、この時点で旅行を断念。


所感

 旅程に記載したように主に天候のため断念したのだが、1日目の終了段階で肉体・精神が死んでたのも確か。 来年は下記反省点を活かして臨みたい。

  • 体力面

体力に関しては今回慣らしのために横浜⇒甲府の100km程度の走行はしていたが、開始前2週間前に始め、且つ週一ペースだったので十分とは言えない。

  • 精神面

今更だが、自分の一日の適性距離が150km程度なのに、行程内で1日200km以上走る日が存在していた時点で何かがおかしい。 また、日没の確認が甘かったために夜山道を走る羽目になっていたのも反省点。

装備

参考までに今回の装備。 必要最低限ではあると思うが、来年は15を除去したいところ。

  1. ロードバイク(PINARELLO MARVEL)
  2. チューブ
  3. タイヤ
  4. ブレーキシュー
  5. ボタン電池(バックライト用)
  6. ボトル
  7. 空気入れ
  8. レインウェア
  9. オイル
  10. サングラス
  11. 六角レンチ
  12. ライト(フロント、バック)
  13. パンク修理キット
  14. 自転車用スマホケース
  15. 社用PC&ケーブル(障害対応用)
  16. スマホ(私用、社用)
  17. iPad
  18. ヘルメット
  19. リュック用レインカバー
  20. 汗ふきシート
  21. 着替え(最低限)